活動報告

ピンクリボンいくしまウオーク&フェスを開催しました

 早期で見つけられたら、決して怖い病気ではない「がん」。中でも、乳がんは早期発見であれば、90%以上が治癒するといわれています。“ピンクリボンかがわ”は、10月の「乳がん月間」に合わせ、乳がんの啓発を目的としたイベント「ピンクリボンいくしまウオーク&フェス」を四国新聞社と開催。約600人が参加したウオークやフェスの様子を紹介します。

ウオークのスタート地点、サンポート高松でピンクリボンが描かれたタオルを広げる参加者

検診の大切さ訴え約10キロのウオークに挑戦!

 ウオーキングやイベントを通じて、乳がんの早期発見と治療を呼びかける「ピンクリボンいくしまウオーク&フェス」が10月25日(日)に開かれました。高松市のサンポート高松から香川県総合運動公園まで約10キロのウオーキングには、子どもから大人まで約300人が参加。ピンクリボンが描かれたタオルを身に付け、ウオーキングを楽しみながら、検診による早期発見、治療の重要性を呼びかけました。

 今年で3回目となる「ピンクリボンいくしまウオーク&フェス」。今回は従来の10キロのウオーキングコースに加え、同運動公園を周回するスタンプラリーウオークを新設し、親子連れら約300人が参加しました。

 スタンプラリーでは4カ所のチェックポイントを巡回。各ポイントでは、がんにまつわるクイズや、触診のモデル体験、ピッチングのコントロールを競う「ストラックアウト」のアトラクションに挑戦、クリアすると花の苗木やハート型のケースに入ったおいりなどのプレゼントをもらいながら、それぞれゴールを目指しました。

 また、同運動公園で同時開催されたピンクリボンフェスには、12のワークショップが参加。和三盆糖を使った啓発用のお菓子「おっぱい和三盆」の型抜き体験やアロマ入浴剤の制作、マンモグラフィ&エコー見学などを実施し、参加者は定期的にがん検診を受ける大切さなどを学びました。

(写真左)香川県医師会会長でピンクリボンかがわ県協議会代表の久米川氏
(写真右)久米川病院理事長でピンクリボンメディカルネット主宰の吉澤氏

4つのアトラクションでがん啓発! ファミリースタンプラリーウオーク

ファミリースタンプラリーウオークのスタート地点、香川県総合運動公園でピンクリボンが描かれたタオルを広げる参加
(写真左)(1)クイズコーナー 「がんは日本人の何人に1人がかかるでしょうか?」などのクイズに挑戦!
(写真右)(2)触診のモデル体験 感触を確かめ、セルフチェック時の参考に
(写真左)(3)ストラックアウト がん細胞の的にボールを投げる子どもたち
(写真右)(4)クイズコーナー 乳がんにまつわるクイズに挑戦し、記念品をもらう子どもたち

ゴール会場でお出迎え!ピンクリボンフェス

ステージイベント

キッズチアダンスチームの元気なパフォーマンス

ワークショップ

  • おっぱい和三盆型抜き体験
  • アロマ入浴剤ワークショップ
  • フットバス・ハンドマッサージ ほか
(写真左)「おっぱい和三盆」の型抜き体験。上手に型抜きできたかな?
(写真右)好きなアロマを入れて泡の出るバスボムを制作。アロマの香りに癒やされたい!
フットバス・ハンドマッサージのコーナー。歩いた後の心地よさは格別!

12人に1人が乳がんに 検診で積極的に健康を守る

 乳がんは、日本人女性の12人に1人が罹患するといわれ、女性特有のがんでは身近な病気の1つです。県内の乳がんの死亡者数は増加傾向にありますが、早期に発見できれば90%以上の確率でほぼ完治でき、乳房を温存しながら、わずかな切除でがんを取り除くこともできます。

 乳がんの検診方法は、主にマンモグラフィと視触診を組み合わせて行ったり、エコーを組み合わせる場合もあります。40歳以上であれば、住んでいる地域の自治体からの補助で乳がん検診を受けることができます。こうした制度を利用し、定期的な検診を必ず受けましょう。

10年目を迎えて四国新聞へ記念特集を掲載しました

香川におけるピンクリボン運動の歩みや乳がんの現状をまとめました。

ピンクリボン運動啓発広告が、四国新聞広告賞奨励賞を受賞しました

昨年12月18日に、第44回四国新聞広告賞において、ピンクリボン運動啓発広告(10月26日付四国新聞本紙特集下)が奨励賞を受賞しました。

ピンクリボンいくしまウオークを実施しました

 早期発見であれば9割の人が治癒するという乳がん。予防法がないだけに、早期発見がとても大切です。乳がん啓発を目的としたウオーキング大会「ピンクリボンいくしまウオーク」を、10月に開催しました。

早期発見と検診受診の大切さ訴え 500人が約10キロに挑戦

ウオーキングを楽しみながら、乳がんの早期発見を啓発する「ピンクリボンいくしまウオーク」が10月19日(日)に開かれました。高松市のサンポート高松から香川県総合運動公園まで歩く約10キロのコースには、子どもから大人まで約500人が参加。シンボルカラーのピンクの帽子をかぶって早期発見・治療の大切さを町行く人々に呼びかけました。

法村尚子先生と紺谷桂一先生が乳がんについて解説したトークショー

 ピンクリボンいくしまウオークは、日本対がん協会協力のもと、乳がん月間の10月に合わせて実施し、今年で2回目。ゴールの香川県総合運動公園では「ピンクリボンフェス」と題し、多彩なステージイベントやワークショップを実施。トークショー「乳腺専門医による『知りたい!なるほど!まるわかり!』」では、香川大学医学部・紺谷桂一先生と高松赤十字病院・法村尚子先生が、自分で乳がんを見つける方法などを分かりやすく紹介しました。

(写真左)足湯と簡単マッサージでウオークの疲れを癒やす参加者たち
(写真右)キッズダンスチームによるチアパフォーマンス
(写真左)おっぱいとピンクリボンの木型で和三盆の型抜き体験
(写真右)アロマの香りに癒やされる入浴剤作りのワークショップ

午後からは、健脚向けに約12キロの山道コースを歩く第二部も実施。同公園を出発し、根来寺を含む遍路道を元気良く歩きました。

ピンクリボンウオーク2013を開催しました

約5キロを和気あいあい
健康に感謝しゴール

 10月26日、サンポート高松の多目的広場に集まったのは、鮮やかなピンク色のタオル(高松西ロータリークラブ提供)を手にした老若男女約300人。
 「乳がんから身を守るためには早期発見が重要。このために検診率の向上が課題。周囲にも検診の大切さをPRしてほしい」という香川県医師会の森下立昭会長のあいさつ後、準備体操で体を温めスタートしました。
 コースはサンポート高松からさぬき浜街道経由でイオンモール高松を目指す約5キロ。友達同士や親子連れ、ウオーキングスタイルのシニア、乳母車を押した家族連れまで、参加者の層もさまざま。香西大橋を渡りきってイオンモール高松に入ると、ピンク色の風船のゲートが迎えてくれます。「お疲れさまでした!」の声とともに「おっぱい和三盆」「うどん脳ピンバッジ(ピンクリボンバージョン)」などのオリジナルグッズやキリンビバレッジ提供のドリンクが渡されました。
 秋のひととき、さわやかなウオークの思い出や様々な楽しいグッズとともに、乳がん検診の大切さもきっと参加者の心に残ったことでしょう。

ワーキング・サバイバーズフォーラムを開催しました

 ピンクリボンウオークに先立ち、「ワーキングサバイバーズフォーラムかがわ」(主催・香川県、ピンクリボンかがわ県協議会)を開催。「がんになっても働き続けるために」と題してがん経験者の就労・雇用問題に焦点を当て、基調講演やパネルディスカッションが行われました。

基調講演

 1984年11月、39歳という働き盛りに勤務地ニューヨークで大腸がんが発覚。86年の再発と肝転移、肺転移を経て、90年までに6回の手術を経験しました。その間、狭心症や急性心筋梗塞で心臓手術も受け、死も覚悟しましたが、幸い再発することなく今に至っています。
 大腸がんの手術後「再発のリスクが高く、5年生存率は20%」と言われ、死が目前に感じられました。検診に行っていなかったことを大変悔やみましたが、正面から立ち向かうしかない。人生をどう生きるか、死ぬまでに何をするかという覚悟ができたように思います。
 転移を繰り返し、手術4回目ともなると「もういいじゃないか」と思った時もありましたが、手術ができるのはむしろ幸運だと思い直しました。大切なのは主治医といい関係を築くこと。質問は患者の権利であり、患者が自身の状態を把握し、医師と相互理解を深めることが肝心です。
 最初の手術後、米国人の主治医に「がんは安静にしていれば転移・再発しない病ではない。アクティブに動く方がいい」と言われ、友人のジャーナリスト・千葉敦子さんにも「残された日を本当に大切に」と叱咤(しった)激励されて、職場の理解を得て仕事を続けました。がんは治療とともに「どう生きるか」が重要です。がんを経験した人、特に若者は、仕事の意味や価値を考えてほしい。社会に貢献してこその生きがいです。
 欧米では専門性が正当に評価され、ハンディを負っても技能を生かして働ける環境が整っています。一つの会社にのみ通用するノウハウで年功とともに昇進していく日本の雇用システムは成り立たず、変革が必要。がんを患ってもしっかり働ける「プロフェッショナル」になることが大切です。
 人生は有限、一期一会。悔いなく生きるために、良き人間関係を持つことがいかに大切かにも気付きました。いい人生を送っていれば闘病ができる。医学は日進月歩です。決してあきらめず、希望を持ち続けてください。

パネスディスカッション

【企業におけるがん対策】
 第2部のパネルディスカッションでは、高松赤十字病院の吉澤潔副院長をコーディネーターに、第1部の講師関原さんをコメンテーターに迎えて「企業におけるがん対策」を話し合いました。
 就労者の50%ががん経験者になる時代。県内でがんにかかった就労者の約8割が職場に報告(全国平均は75%)。うち約56%が仕事を継続しているものの、約19%は転・退職、廃業しているのが実情です。
 厚労省のがん対策推進基本計画に、働く世代や小児へのがん対策の充実が追加されたことを踏まえ、県健康福祉総務課の土岐敦史課長は「早期発見・検診の大切さ、相談体制の充実、患者理解のための啓発活動」など県の施策を説明。香川大学医学部・臼杵尚志病院教授は「職場と患者の日頃の良好なコミュニケーションが大切」、香川経済同友会・竹内麗子副代表幹事は、サバイバー(がん経験者)を戦力として起用する視点を提起しました。(株)成光社の稲毛恵美子取締役副社長は、がん経験者の家族として、闘病を支える側の苦労と周囲のサポートの必要性に加え、職場復帰の受け入れ体制にも言及。意見を交わす中で、「職場・地域・医療」のコミュニケーション場としての検診の大切さが浮き彫りになりました。

【コーディネーター】吉澤 潔氏(高松赤十字病院副院長、ピンクリボンかがわ県協議会メディカルネット主宰)
【コメンテーター】関原 健夫氏(日本対がん協会常務理事、楽天銀行(株)取締役)
【パネリスト】竹内 麗子氏(香川経済同友会副代表幹事・ライオンズクラブ国際協会336A地区健康福祉委員長)
       臼杵 尚志氏(香川大学医学部病院教授)
       稲毛恵美子氏((株)成光社取締役副社長)
       土岐 敦史氏(香川県健康福祉総務課課長)
【総合司会】法村 尚子氏(高松赤十字病院乳腺外科)

四国新聞オアシス ピンクリボン特別号発行しました

 2012年9月に日本対がん協会のがん征圧全国大会が開催されました。
日本対がん協会のほほえみ大使として活躍する「アグネス・チャン」さんが講演のため、来県されました。自身乳がんの体験者でもある「アグネス・チャン」さんに 乳がんから自分や家族を守るための心構えや、検診の大切さ、がん教育推進の必要性などを インタビューで語っていただきました。
 ピンクリボン運動を推進する団体、企業をご紹介しました。

香川県初のピンクリボングッズショップがリコージャパン(株)高松支店にオープンしました

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 7月1日に香川県内で初めてのピンクリボングッズショップがオープンしました。ショップは香川県がん検診受診率向上プロジェクトの企業グループであるリコージャパンの1階ショールームにあります。
 今後、徐々にグッズを増やしていく予定なので、ぜひ一度お立ち寄りください。

ワーキング・サバイバーズ・フォーラムかがわを開催しました

社会福祉総合センター1階コミュニティホールにて「がんになっても働き続ける環境作りには何が必要か?」ピンクリボンかがわも一緒に考えました。

浜田恵造香川県知事を交え、今後のがん検診について座談会を開催しました

出席者
香川県知事 浜田恵造氏
国際ソロプチミスト高松会長 中島保子氏
香川経済同友会副代表幹事 竹内麗子氏
香川県医師会会長
香川県総合健診協会会長
ピンクリボンかがわ県協議会代表 森下立昭氏

かがわ県民健康大勉強会 ~世界一受けたいうまげな授業~ を開催しました

社会福祉総合センター1階コミュニティホールにて「がん対策」授業をピンクリボンかがわ県協議会が共催しました。また、コラボレーション企画としてピンクリボングッズの販売も行いました。

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